開祖行基菩薩が夢のお告げにより当時密生していた椣の霊木をもって薬師如来、日光月光両菩薩、十二神将共に一刀三礼の作と伝えられ、本尊は像高約1メートル、寄木造漆箔で肉髻が高く螺髪の細い坐像である。左の脇立は開山の行基菩薩、右脇立は真言宗の開祖弘法大師で両坐像共に御丈50センチ江戸時代の作と思われる。
像高約二十cmの小さな薬師如来三尊像で「南都椿井大佛師次郎作、天文八己亥七月(一五三九)」の記銘が残されている。
像高約1m位の坐像で寄木造漆箔玉眼入り、智拳印を結ぶ、鎌倉後期の作である。左脇檀に阿弥陀如来立像(鎌倉時代)右脇檀に十一面観世音菩薩(室町時代)の二躯が安置されている。